出店成功の勝ちパターンをデータで解明、DEECHが商圏分析をアップデート
アップデート

出店成功の勝ちパターンをデータで解明、DEECHが商圏分析をアップデート

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エリアマーケティングシステムを提供する株式会社DEECHが、同社のクラウドサービス「DEECH」の商圏分析機能を大幅にアップデートしたと発表しました。今回の更新により、自社の商圏データを全国や東京都などの平均データと比較分析できるようになり、これまで感覚に頼りがちだった出店戦略や販促施策の成功要因を、データで客観的に解明することが可能になります。

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近年、マーケティングの高度化に伴い、現場からは「なぜこの店舗は成功しているのか」といった、より深い分析へのニーズが高まっていました。しかし、従来の地理情報システム(GIS)は操作が専門的で、誰もが簡単に使えるわけではないという「分析格差」が課題となっていました。今回のアップデートは、この格差を埋める一手となりそうです。

ポイント

  • 1
    商圏の人口構成や年収などを全国平均と比べ、商圏の個性を客観的に把握できる。
  • 2
    売上が好調な店舗と不振店舗のデータを比較し、成功要因をデータで裏付け。
  • 3
    将来的にはAIを組み合わせ、最適な出店エリアや販促手法を提案する機能を目指す。

株式会社DEECHが発表した新機能の最大の特長は、指定した商圏の人口ピラミッドや年収別世帯数などを、全国や東京都の平均データとグラフで簡単に比較できる点です。これにより、自社がターゲットとする商圏が、世間一般と比べてどのような特徴を持つのかを客観的に把握できます。

この機能を使えば、例えば売上が好調な店舗の商圏と不振店舗の商圏を並べて比較し、「好調店は若年ファミリー層の比率が高い」といった成功要因の仮説をデータで裏付けることが可能になります。これまで担当者の経験や勘に頼っていた部分をデータで可視化することで、より精度の高いPDCAサイクルを回せるようになります。

さらに、分析結果を基に「富裕層が多いエリアには高級感を訴求する」「単身者が多い地域では手軽さをアピールする」など、商圏の特性に合わせたチラシや広告メッセージの最適化も期待できます。これにより、販促施策の反響率向上に繋がるとしています。

同社は2024年9月にMBO(経営陣による買収)を経て、第二創業期を迎えており、今回の機能刷新はその第一弾と位置づけています。今後はAI技術を掛け合わせ、システムが次の一手を自動で助言する機能の開発を進め、企業のエリアマーケティングを支援する「伴走者」を目指す方針です。

引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部からのコメント

従来よりも使いやすくなり、成功要因を分析して次の出店戦略に活用できる点が良いですね。多店舗展開する企業にとっても勝ちパターンをデータで裏付けれるので、横展開する際の精度が上がりそうです。

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