
NEC、AIコードレビュー「Metabob」を正式導入。不具合修正工数を最大66%削減
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NECは、AIを活用したコードレビューサービス「Metabob」を本年1月より正式導入し、運用を開始しました。このサービスは、NECの新事業創出プログラムから生まれたスタートアップが提供するものです。NECは自社を「クライアントゼロ」と位置づけ、新技術を社内で実践して効果を検証しています。今回の導入は、ソフトウェア開発の品質とスピードを両立させるための取り組みの一環です。
ポイント
- 1従来の静的解析ツールと異なり、複数ファイルにまたがる複雑なバグを事前に検出できる
- 2NECの実証では、人手による修正と比べて工数を最大66%削減できた
- 3バグの検出だけでなく、原因の説明と修正案の提示までAIが自動で行う
背景と導入の目的
NECは、AIエージェントの開発など、社内でのAI活用を積極的に進めています。しかし、従来の開発プロセスでは、コードレビューや不具合修正に人手がかかり、開発サイクルが長期化する傾向がありました。既存の静的解析ツールは構文レベルのチェックに留まり、複雑な問題の特定に時間がかかっていたのです。
この課題を解決するため、NECはAIがコードの依存関係や実行フローを深く理解して分析できる「Metabob」に注目しました。まずは社内のAI専門チームで有効性を実証し、その結果を踏まえて正式導入に至りました。
Metabobの特長と実証結果
Metabobは、コードをグラフ構造として解析します。これにより、複数のファイルにまたがるバグや、実行時に初めて発生するエラーの予兆を事前に検出することが可能です。また、数百万件のコード修正データを学習した独自AIモデルが、バグの原因を説明し、修正案まで提示します。
NECが実施した技術検証では、明確な効果が確認されました。ソフトウェアの保守・不具合修正にかかる工数が、人手による作業と比較して最大66%削減されました。他のコーディングAIツールを使った場合と比べても、50%の工数削減を実現しています。
今後の展開
NEC コーポレートITシステム部門の関徳昭氏は、「Metabobの導入により、AIが複雑なコードレビューを効率化し、現場はより本質的な開発業務に集中できるようになる」と述べています。NECおよびNEC Xは、Metabobの実運用効果を継続的に検証するとともに、他部門への展開も検討していく方針です。
Metabob社のCEO、マッシミリアーノ・ジェンタ氏は、「NECとの協業を通じて、AIを大規模ソフトウェア開発において安全かつ効果的に活用できることを示せた」とコメントしています。
Q&A
Q. Metabobとは何ですか?
A. AIがコードを解析してバグを見つけ、その原因と修正方法まで提案するコードレビューサービスです。
Q. 従来のツールと比べて、どこが優れているのでしょうか?
A. 複数のファイルにまたがる複雑なバグや、実行時に起きるエラーの予兆を事前に検出できる点が特徴です。
Q. どのような開発現場で効果が期待できますか?
A. 大規模で複雑なシステムを開発する企業で、特にコードレビューや不具合修正に多くの工数がかかっている現場での活用が想定されています。

O!Productニュース編集部からのコメント
最大66%の工数削減という数値は説得力があります。複雑化するシステム開発において、AIが「品質の門番」として機能し始めた事例と言えそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部


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