
製造業の「点検漏れ・形骸化」を解決へ。スタディストが「iCheckup!」を提供開始
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企業のオペレーション改革を支援する株式会社スタディストは、製造業などの点検業務をデジタル化する新事業への参入を発表しました。その第一弾として、クラウド型のチェックリストシステム「iCheckup!(アイチェックアップ)」の本格提供を2025年10月29日より開始します。これまで紙媒体が主流だった点検表の作成や管理を効率化し、現場の生産性向上を支援する狙いです。
ポイント
- 1紙の点検表をクラウド化し、誰でも確実な作業を実現
- 2人手不足に悩む製造業などの現場課題に対応
- 3導入企業ではトラブル削減や現場の意識改革といった成果
現場の課題解決を目指す新サービス
スタディストが提供を開始した「iCheckup!」は、これまで紙で行われていた点検業務をクラウド上で管理できるチェックリストシステムです。これにより、作業のミス防止や品質確保を支援し、誰でも簡単かつ確実な点検業務を行える環境の構築を目指します。
同社によれば、サービス開発の背景には、労働人口の減少に伴う現場の課題がありました。導入企業からは「点検の対応漏れが発生している」「点検業務が形骸化している」「管理者の確認負荷が増えている」といった声が多く寄せられていたといいます。こうした課題に対し、点検業務の仕組みをデジタル化することで、品質向上と生産性向上を実現するとしています。
導入企業ではすでに具体的な効果も
先行導入した企業からは、業務改善につながったという声が上がっています。ふりかけ「ゆかり®」などを製造する三島食品株式会社では、現場への浸透がスムーズに進み、点検の実施率が改善。結果として設備要因のトラブル削減につながったとのことです。
また、バイク部品などを製造するアイテック株式会社では、慣習的に行っていた点検業務を見直すきっかけとなり、現場の意識が大きく変化したといいます。同社の代表は「生産設備の安定稼働や不具合の早期発見にもつながり、企業全体としての品質意識と生産性の向上を実感しています」とコメントしています。
スタディストは今後、製造業をはじめ物流、飲食、小売業などへもサービスを拡大し、2027年2月までに導入社数200社を目指す方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
DXというと大規模なシステム刷新を想像しがちですが、こうした現場の「紙業務」のデジタル化こそ、着実な一歩と言えそうです。特に人手不足が深刻な業界では、業務の標準化と効率化が急務ですね。




