
取引先のセキュリティは大丈夫?サプライチェーン防御の新サービス登場
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自社のセキュリティ対策は万全でも、取引先のシステムに潜む脆弱性が、自社へのサイバー攻撃の侵入口となる「サプライチェーン攻撃」。この脅威は年々深刻化しており、大企業にとって見過ごせない経営リスクとなっています。自社だけでなく、取引先を含めたサプライチェーン全体での防衛が不可欠です。
こうした課題に対応するため、株式会社ガーディアンは2025年8月8日より、サプライチェーン全体のセキュリティ対策を支援する新サービス「SCAN DOG(スキャンドッグ)」の提供を開始すると発表しました。取引先のホームページの安全性を診断し、連鎖的なサイバー攻撃のリスクを低減させることを目指します。
ポイント
- 1取引先のホームページの脆弱性を診断する新サービスが登場
- 2初回は最大100社まで無料で、リスクの高い企業を素早く特定
- 3診断後の対策として、安全なサイトを構築するサービスも提供
株式会社ガーディアンが新たに開始する「SCAN DOG」は、大企業が自社の取引先に対して実施を要請する形式の脆弱性診断サービスです。セキュリティ対策が手薄になりがちな中小企業のホームページが、サイバー攻撃の踏み台にされるケースが増えている現状に対応します。
このサービスには2つのプランが用意されています。まず「ライト版」は、初回1社から100社まで無料で利用でき、独自の診断方法でリスクの高い企業をスピーディーに洗い出すものです。対策の第一歩として、サプライチェーンに潜むセキュリティ上の穴を可視化するのに役立ちます。
より本格的な対策を求める企業向けには「正規版」が提供されます。これは約300項目にわたる専門的な診断を行い、継続的な防衛管理体制の構築を支援するものです。さらに、診断で脆弱性が見つかった企業向けには、安全性の高いホームページを月額制で構築・運用できる「SCSC Dog」というサービスも同時に開始。診断から具体的な改善策の実行まで、一貫したサポート体制を整えています。
同社の調査によると、中小企業の約6割がホームページのセキュリティ対策を一切実施していないというデータもあり、対策は急務です。ガーディアンは、従来の財務情報などによる与信調査に加え、「セキュリティ基準」を新たな取引条件とすることが重要だと提唱しており、このサービスを通じてサプライチェーン全体の安全確保を目指すとしています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
大企業が取引先を選ぶ基準に「セキュリティ対策レベル」を加えるのが当たり前になる日も近いかもしれませんね。中小企業にとっては、取引を継続するための新たな「必須科目」となりそうです。まずは無料診断から始められるというのは、対策の第一歩を踏み出す良いきっかけになるのではないでしょうか。