
三菱商事「Mill-Box」、大成建設の大型現場でミルシート管理DXが加速
公開日:
三菱商事株式会社が開発・提供するクラウド型ミルシート電子管理システム「Mill-Box(ミルボックス)」が、大成建設株式会社の施工する複数の建設現場で活用されています。建設現場では、鋼材の品質を証明するミルシートと鉄筋タグの照合・整理に多くの手間と時間がかかっていました。Mill-Boxは、スマートフォンでの撮影とシステム上での自動照合により、これらの作業を大幅に効率化します。今回、東京都内の二つの大型現場と本社の担当者に、導入の背景や効果、今後の期待について話を伺いました。
ポイント
- 1スマホ撮影でミルシートと鉄筋タグを自動照合し、検査直前の集中作業から日々のルーティン業務へ転換
- 2書類の不足や未照合をシステム上で可視化し、早期の取り寄せと検査前の焦りを軽減
- 3鉄筋以外の品質書類やサプライチェーン全体でのデータ連携へ対応範囲を拡大中
現場が抱えていたミルシート管理の課題
従来、建設現場では紙のミルシートと回収した鉄筋タグを一枚ずつ手作業で照合し、整理する必要がありました。この作業は「神経衰弱」に例えられるほど手間がかかり、検査直前にまとめて行うことが多かったため、担当者の大きな負担となっていました。また、書類の不足に検査直前に気づき、短期間での取り寄せを余儀なくされるケースもありました。大成建設の現場担当者は、品質管理の重要性を認識しつつも、書類整理の効率化と、現物の品質確認により多くの時間を割きたいと考えていました。
Mill-Box導入による具体的な変化
Mill-Boxでは、現場に届いた鉄筋タグをスマートフォンで撮影するだけで、システムがミルシートとの照合を自動で行います。A現場の池田副所長は「日々スキャンしていけば、検査前に慌ててまとめるのではなく、ルーティンワークとして書類が整っていく」と評価します。実際に登録作業を担当する松岡氏も「以前はまとまった時間を確保する必要があったが、今はスキマ時間に作業できるようになった」と話します。また、不足書類や未照合の状況が画面上で一目でわかるため、早期の対応が可能になりました。B現場では、検査時にMill-Boxの画面を使って説明を行い、検査員からも電子データでの確認に抵抗がないとの反応を得ています。
現場の声を反映したサービス改善と今後の展開
大成建設本社の田中氏は、現場から「使いやすい」「業務が楽になった」といった声を集め、サービス改善につなげていくことを重視しています。Mill-Boxは現在、鉄筋以外の加工品や鉄骨のミルシート、コンクリート関連帳票の電子管理へと対応範囲を拡大中です。また、大規模現場では複数担当者間の情報共有が容易になり、小規模現場では少人数だからこそ書類業務の省力化が期待されます。三菱商事は、鉄鋼メーカーや商社、加工会社などサプライチェーン全体でのデータ連携を進め、建設・鉄鋼業界の生産性向上に貢献していく方針です。
Q&A
Q. Mill-Boxとは何ですか?
A. 三菱商事が提供する、鋼材の品質証明書(ミルシート)と鉄筋タグの照合・管理をスマホ撮影で効率化するクラウドシステムです。
Q. Mill-Boxを使うと、現場の作業はどう変わりますか?
A. 検査直前にまとめて行っていた書類整理を、日々のスキマ時間にルーティン作業として進められるようになります。
Q. このシステムは誰向けに作られていますか?
A. 鉄筋の品質管理が必要な建設現場の担当者向けで、大規模現場では情報共有、小規模現場では省力化の効果が期待できます。
関連リンク

O!Productニュース編集部からのコメント
スマホ撮影で書類照合がルーティン化されるのは、現場の負担を大きく減らせそうですね。検査前に慌てる必要がなくなるのは心理的にも助かります。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部








