
TVとデジタル広告の配分を自動試算「メディアプランナー」登場
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広告データ分析SaaSを手がける株式会社スイッチメディアが、テレビとデジタル広告の予算配分を支援する新ツール「メディアプランナー」の提供を開始しました。これは、同社の統合分析サービス「クロスメディアインサイト」の新機能として追加されるものです。
このツールの最大の特徴は、広告主が持つ過去のキャンペーン実績データを活用し、より実態に即したシミュレーションを行える点にあります。これにより、データに基づいた効果的なクロスメディア戦略の立案が、より手軽に実現可能となります。
ポイント
- 1業界平均ではなく「自社の過去データ」で高精度なシミュレーションを実現
- 2総予算やメディア配分を変えながら、リーチの変化をその場で試算可能
- 3予測と過去実績を並べて比較でき、プランの改善点が直感的にわかる
自社データで「最適解」をシミュレーション
スイッチメディアは2025年7月15日、テレビCMとデジタル広告の予算配分をシミュレーションする新ツール「メディアプランナー」の提供開始を発表しました。広告主が保有する過去のデジタル広告の実績データを分析の起点とすることで、これまでの業界平均データに基づくシミュレーターよりも精度の高い予測を可能にします。
具体的には、テレビCMと各デジタルメディア(YouTube、Instagram、TikTokなど)への予算配分や、ターゲット層を変更した場合に、広告が届く人数(リーチ)やその単価がどう変化するかを算出します。
直感的な操作で、次の打ち手を明確に
操作性も重視されており、実績レポートの画面から離れることなく、総予算や各メディアへの配分比率といった条件を柔軟に変更できます。例えば、総予算を固定したまま特定メディアの予算を増やすと、他のメディア予算が自動調整されるなど、複雑な条件設定も直感的に行えるのが強みです。
さらに、シミュレーションで作成した新プランの予測値と、過去の実績値を並べて比較する機能も搭載。「どのメディアの予算を変えれば、どの指標が改善するのか」が視覚的に把握でき、データに基づいた迅速な意思決定を支援します。
スイッチメディアは今後、パートナー企業との連携を強化し、シミュレーションの精度をさらに高めていく方針です。将来的には、予測したリーチが売上や来店者数といった事業成果にどう結びつくかを可視化する機能の開発も進めており、広告投資のインパクトをより明確にすることを目指すとしています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
広告の予算配分は、これまで勘と経験に頼る面が否めませんでしたが、自社データを使ったシミュレーションが可能になることで、客観的かつ納得感のあるプランニングが実現できそうです。