ベトナムオフショア開発会社
国内でエンジニアを採用できない、開発の外注費が高い。ベトナムオフショア開発会社なら、設計からテスト・保守・運用までを現地の開発拠点に委託できます。成果物単位の請負から、専属チームを確保するラボ型まで。各社の体制と実績を比較して選べます。
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ベトナムオフショア開発とは?
オフショア開発とは、システムやソフトウェアの開発業務を海外の開発会社や海外拠点へ委託する手法です。設計やプログラミングだけでなく、ソフトウェアテストやアプリ開発、保守・運用まで委託できます。
国内でエンジニアを採用しにくくなり、人件費も上がっていることを背景に、開発を海外に委託する動きが広がっています。日本企業の委託先は、ベトナムやインド、フィリピン、バングラデシュなどIT人材が豊富なアジア地域の企業です。このうちベトナムの開発会社や開発拠点に委託するのが、ベトナムオフショア開発です。
| 比較対象 | どう違うか |
|---|---|
| ニアショア開発 | 分かれ目は委託先が海外にあるか国内にあるかです。ニアショア開発は、東京と比べて家賃や人件費が安い北海道や沖縄などの国内拠点に委託します。言語や時差の壁は小さいものの、単価の下げ幅はオフショアに及びません。 |
| オフショアリング(海外アウトソーシング) | どちらも海外への委託ですが、分かれ目は委託する業務が開発かどうかです。データ入力や画像加工といった、システム開発以外の業務を海外に委託する場合は、オフショア開発ではなくオフショアリングと呼ばれます。 |
| SES(客先常駐) | 分かれ目は作業する場所と契約の形です。ラボ型のオフショア開発は委託先に持ち帰って開発し、SESは準委任契約でエンジニアが自社のチームに常駐します。同じ会社が両方を提供していることもあります。 |
| 国内開発 | 分かれ目は開発拠点と人材をどこに求めるかです。海外の人材を使えるぶん人件費を抑えられる場合がある代わりに、言語・文化・時差への対応と、仕様書の整備を含む管理体制が要ります。国内開発なら、現場と連携しながら確認を進められます。 |
費用は総額で比べる
オフショア開発が国内開発より必ず安くなるわけではありません。コミュニケーションや管理にかかる費用まで含めた総額で見ないと、国内開発との差は分かりません。
AI・生成AIの開発に絞って委託先を探すなら、AI受託開発会社も候補になります。
開発の委託先にベトナムが選ばれる理由
日本企業がオフショア開発の委託先に選ぶ国は、ベトナムのほかにインド、フィリピン、バングラデシュ、ミャンマー、中国などがあります。このなかで代表的なのはベトナム、フィリピン、インドの3か国です。
ベトナムが選ばれる理由に挙がるのは、単価の安さそのものではありません。一つは若手技術者の層です。ベトナムは国の政策としてIT教育に力を入れており、大学在学中に職業訓練にあたる教育を受けたエンジニアが育っています。プログラミング言語の知識だけでなく開発の経験も持って卒業してくるため、実務経験のある若手を確保しやすくなります。
もう一つが日本との時差です。ベトナムと日本の時差は約2時間で、急ぎの連絡や対応が発生しても当日中にやり取りできます。欧米に委託する場合と比べて待ち時間が生まれにくくなります。
ベトナムオフショア開発の契約・提供形態
オフショア開発の契約は、何を対象にするかで4つに分かれます。同じ会社が複数の形態を用意していることもあるため、どれか一つしか選べないわけではありません。
| 形態 | 契約の対象 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 請負・受託型 | 成果物の完成・納品(完成義務あり) | 納期と仕様が固まっている案件 |
| ラボ型 | 期間と人員(準委任) | 仕様を固めながら進める案件・開発が続く企業 |
| 常駐型(SES・オンサイト) | 期間と人員(準委任)・自社の拠点に常駐 | 情報の持ち出しに制約がある案件 |
| BOT方式 | 拠点の構築・運営・移管 | 自社のオフショア拠点を持ちたい企業 |
請負・受託型
成果物を完成させて納品することを契約の対象にします。開発会社には成果物の完成義務が発生するため、納期と仕様が固まっている案件に向きます。プロジェクト単位の契約で、終われば開発チームは解散します。
ラボ型
一定期間、専属の開発チームを確保して継続的に開発します。成果物ではなく作業した時間や行為に対する契約(準委任)なので、開発を進めながら仕様を固められます。要件をこれから決める案件や、開発の仕事が途切れない企業に向きます。専属チームを置く拠点はオフショア開発センター(ODC)とも呼ばれます。
常駐型(SES・オンサイト)
エンジニアが自社の拠点に常駐して作業します。契約は準委任で、情報の持ち出しに制約がある場合や、上流工程で密なやり取りが必要な場合に選ばれます。ベトナム側で開発を進めるチームへの指示や確認を、常駐するエンジニアが担うこともあります。
BOT方式(構築・運営・移管)
委託先が現地に自社専用の開発拠点を立ち上げ、一定期間その拠点を運営したうえで、最終的に自社へ移管されます。構築(Build)・運営(Operate)・移管(Transfer)の3段階で進み、現地法人の設立や採用を自社で行わずにオフショア拠点を持てます。委託を続けること自体が目的ではない点が、ほかの3つと違います。
ベトナムオフショア開発会社に頼める開発領域と対応業界
同じベトナムオフショア開発でも、引き受ける領域は会社ごとに違います。どの領域を自社のサービスとして掲げているかが、会社を絞り込む最初の手がかりになります。
Webシステム・Webアプリの開発、スマートフォンアプリの開発、AI・機械学習を使った開発、リリース後の運用・保守は、広く扱われている領域です。それ以外の領域は、会社によって対応が分かれます。
基幹・業務システムとパッケージ導入
まず挙がるのが、生産管理・受発注・勤怠といった社内の業務を動かすシステムの開発です。ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客管理)・SFA(営業支援)では、パッケージを導入するだけでなく、自社の業務に合わせて作り込むところまで引き受けます。SAPやSalesforceのように扱う製品名まで挙げている会社なら、自社が使っている製品と合うかを問い合わせる前に確かめられます。
すでに動いているシステムを新しい環境へ移し替えるのがシステム移行(マイグレーション)です。載せ替えだけでなく、古い技術で作られたシステムを新しい技術で作り直す場合もあり、この作り直しはレガシー刷新(モダナイゼーション)と呼ばれます。AS/400・SharePoint・SAP ECC のような移行元や、SAP ECC から S/4HANA へといった移行先まで明示している会社なら、自社が動かしている環境と合うかを問い合わせる前に確かめられます。
通販サイト(EC)の構築
業務システムと並んで挙がるのが、商品をオンラインで売るための通販サイト(ECサイト)の構築です。海外に向けて販売する越境ECを扱うかどうかが分かれ目で、大規模なECを手がけてきた会社もあります。買い物の画面だけでなく、在庫の管理まで含めて作る例もあります。
AI開発とデータ活用
AI・機械学習を使った開発は、何に使うかで頼む内容が分かれます。生成AI・大規模言語モデル(LLM)を組み込む開発では、チャットボットやAIエージェントなどを開発します。社内の文書やデータを検索してから答えさせるRAGという仕組みを使うと、自社の情報に基づいた回答ができるようになります。画像や動画を解析するコンピュータビジョンの開発では、顔認証・物体検知・文字の読み取り(OCR)のような仕組みを作ります。音声認識や音声合成を組み込むシステムの開発もこの領域に入ります。
データを扱う案件では、分析する仕組みだけを作るのか、土台になるデータ基盤の構築(データエンジニアリング)まで含むのかで範囲が変わります。人が手で行っている処理を機械に置き換えるRPAでは、データ入力やExcelの作業のような定型業務を自動化する仕組みを作ります。
システムを動かす基盤と、作り方の選び方
システムを動かす環境をクラウド上に構築するサービスには、新しく作るところまでを指す場合と、すでに動いているシステムのクラウド移行まで含む場合があります。AWS・Google Cloud・Microsoft Azureのどれに対応するかは会社ごとに分かれます。自社がすでに使っている基盤があるなら、そこに対応している会社から当たれます。
もう一つは作り方の選択です。コードを書く量を抑えるローコード・ノーコードのプラットフォーム(OutSystems や Microsoft Power Apps など)を使うと、短い期間で作れるのが利点です。
スマートフォンアプリ開発
スマートフォンアプリの開発は、iOS・Android それぞれ専用のネイティブ開発と、1つのコードで両OSに対応するクロスプラットフォーム開発に分かれます。クロスプラットフォームでは React Native や Flutter が使われます。
組込ソフトウェアとIoT
組み込みソフトウェアは機器の中で動き、機器そのものを制御します。機器をネットワークにつないでデータをやり取りさせるのがIoTのシステムです。開発の対象はファームウェアやHMI(機器の操作画面)までを含み、製造・交通・物流・医療・農業やスマートホームといった分野で使われています。
CADによる機械設計
ソフトウェアではなく、機械や車両そのものの設計を引き受ける会社もあります。CADを使った機械設計と図面の作成、3D CADの設計や2Dの展開図面、車両のCAD/CAEといった形で扱われます。成果物が図面になるため、ソフトウェア開発とは別に頼む対象です。
ゲーム、AR・VR、ブロックチェーン
ゲームソフトや、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)・メタバースを使ったサービス、ブロックチェーンを使うアプリケーションの開発は、業務システムとは作るものが変わります。ゲームでは企画から運用まで、3Dのグラフィックを作るアーティストを含めたチームで開発し、対象はコンシューマー機・スマートフォン・PCに分かれます。
AR・VRでは360度映像を使ったオンライン観光や展示のプラットフォームのような使い方があり、ブロックチェーンではNFTやゲームと組み合わせた開発まで含みます。
要件定義からテストまで、どこを任せるか
開発の領域とは別に、工程のどこから入ってもらうかで委託の範囲が決まります。何を作るかを決める要件定義や基本設計から引き受ける会社と、仕様が固まってから実装を渡す形があり、日本人のエンジニアや日本法人が上流を担当する体制をとる会社もあります。
画面のデザインと使い勝手の設計(UI/UX)では、企画や要件定義の段階からデザイナーが入る会社がある一方、日本のデザイン会社と組んで、そのデザインで開発する会社もあります。デザインを委託先が作るのか、自社で別に用意するのかが変わります。
テストと品質保証は、開発とは切り離してテストだけを請け負う会社があり、テストの自動化まで扱うかどうかも分かれます。運用・保守はリリースしたあとも続くので、要件定義からどこまでを一社に任せるかが見積もりの範囲を決めます。
業界ごとの経験をどう確かめるか
対応する業界は、金融、保険、小売、EC、医療、介護、製造、自動車、物流、IT・通信、教育、メディア、エンターテインメント、人材、エネルギー、農業、不動産、旅行に及びます。ただし業界名が一致するだけでは経験を確かめられません。金融と保険、小売とEC、医療と介護(ヘルスケア)のように業界の括り方の粒度が会社ごとに違うためです。
確かめる材料はその業界で何を作ってきたかです。医療なら医師検索や診療予約のシステム、小売なら顧客・店舗・商材の管理から販促の機能までのように実例が示されていれば、自社が作りたいものと照らし合わせられます。業界ごとの取引年数や企業数も手がかりになります。
ベトナムオフショア開発の費用相場と料金体系
費用の形は契約・提供形態でそのまま決まります。成果物に対して払うのか、確保した人員と期間に対して払うのかで、見積書の作り方も、途中で仕様が変わったときの扱いも変わります。
ラボ型は「エンジニア1名あたりの月額」で積み上がる
一定期間チームを確保する形なので、エンジニア1名あたりの月額に人数を掛けた額を毎月払います。1名あたりの水準は月20万円台から40万円台で、担当する職種と経験年数で動きます。人数を増減すればそのぶん月額が変わるため、開発量に合わせて費用を上下させられます。
契約開始時に月額とは別の費用がかかるかは会社ごとに違い、契約時に保証金を預ける形をとるところもあります。
常駐(SES)型は人月単価
エンジニアが自社の拠点に常駐する形態では、1人あたり月50万円台から60万円程度が一つの水準です。日本人のSEとベトナム人のプログラマーを組み合わせた2名体制で月130万円台という例もあります。ラボ型のエンジニア1名あたりの月額とは水準が違います。
請負型は案件ごとの見積もり
成果物の完成に対して契約するので、金額は要件が固まってから決まります。実績として示されている費用は、小規模な追加開発の40万円台から、月180万円規模のチームを6ヶ月動かして総額1,000万円台まで幅があります。
開発の段階別に見た総額
要件がまだ固まっていない段階では、小さく始めて総額を確かめてから広げる進め方がとられます。
| 進め方 | 費用の水準 | 期間 |
|---|---|---|
| 小さく試す(PoC・検証) | 90万円〜240万円 | 1〜3ヶ月 |
| MVP開発(動くものを作る) | 150万円〜400万円 | 3〜6ヶ月 |
単価だけでなく、何人を何ヶ月確保するかが総額に効きます。

ベトナムオフショア開発のメリット
ベトナムに委託して得られるものは、国の条件で決まる部分と委託先の会社の選び方で変わる部分に分かれます。会社選びで差がつくポイントは、次の4つです。
開発コストを抑えられる
人月単価の差がそのまま総額に効きます。国内でエンジニアを抱える場合や国内の会社に外注する場合と比べて、3割以上を抑えられる水準が示されており、約3分の1に収まるとする会社もあります。差が出るのは単価そのものであって、必要な工数が減るわけではありません。
国内では採りにくいエンジニアを確保できる
国内のIT人材不足で採用が進まない場合でも、開発会社を通じて必要な技術者を確保できます。採用活動と教育の期間を待たずに体制を組めるため、人を採るのではなく開発の能力を借りるという選択になります。
人数をまとめて確保して納期を短縮できる
必要な人数を一度に確保できるため、複数の機能を並行して進める、短い納期に合わせて人を厚くするといった動かし方ができます。国内で同じ人数を集めようとすると採用と単価の両方が壁になります。
専属チームを続けるとノウハウが残る
案件ごとに解散せず同じチームを継続できる形(ラボ型)を選ぶと、自社の仕様や業務を理解した状態が積み上がります。人が入れ替わるたびに説明をやり直す負担が減り、2件目以降の立ち上がりが速くなります。ここは契約・提供形態の選び方で決まる部分です。
ベトナムオフショア開発で起きやすい問題と、自社でできる防ぎ方
海外に開発を委託すると、国内の外注では起きない種類のずれが出ます。委託を検討する段階で挙がる不安として、意思疎通・品質・進捗・費用・機密情報があります。
言語と商習慣の違いで仕様が伝わらない
仕様書の翻訳の誤りや、曖昧な表現の読み違いが手戻りの原因になります。日本語で書いた仕様のうち「常識で補える」と思っている部分ほど伝わりません。
日本語でやり取りする窓口(ブリッジSE・通訳・日本人担当)が入るかは会社ごとに違います。どの頻度でどの手段で情報を共有するかを契約前に決めておくと、認識のずれが早く見つかります。
委託先の開発品質が読めない
開発が海外で進むぶん、自社からは工程が見えません。出来上がってから品質の低さに気づくと、作り直しの費用と期間が両方かかります。
レビューとテストの工程をどう置くか、誰がどの段階で確認するかを最初に決めておきます。第三者検証やテスト自動化を独立したサービスとして持つ会社もあるので、テストの範囲を契約に含めるかも判断材料になります。
進捗が見えないまま時間が過ぎる
「進んでいるはず」で数週間が過ぎ、納期の直前に遅れが表面化する形です。ラボ型のように成果物ではなく期間で契約する場合、何が完成したかが定義されていないと進捗を測れません。
週次の報告と、完成の条件(受入基準)を決めておくことで、ずれを早く見つけられます。
仕様変更や追加開発で費用が膨らむ
請負型では、契約後の変更が追加見積もりとして積み上がります。ラボ型は期間と人数に対して払うので変更に強い一方、開発量が減っても月額は下がりません。どちらの形が自社の案件に合うかは、仕様がどこまで固まっているかで変わります。
機密情報を社外に預ける
顧客情報や設計書を国外に置くことになります。アクセス制限やログ管理の方法、ISMS(ISO/IEC 27001)の取得状況、案件専用の開発スペースを用意できるかが確認の対象です。どこまでの情報を渡すか(委託範囲と責任分担)を契約で決めるところまで含めて考えます。
初めての委託は範囲を絞って始める
一部の機能や工程から始めて、進め方と品質を確かめてから広げる形をとれる会社かどうかは、最初の1社を選ぶときの分かれ目になります。
ベトナムオフショア開発会社の選び方
オフショア開発のつまずきは、仕様が伝わらない・進捗が見えないといった形で、開発が始まってから表面化します。問い合わせる前に見分けられるように、やり取りの体制と進め方の両面から選定基準の9項目をご紹介します。
問い合わせる前に確かめる9項目
- 1日本語で円滑にやり取りできる体制があるか
- 2日本企業との取引実績があるか
- 3自社が頼みたい開発領域を得意としているか
- 4エンジニアの人数と技術力が案件の規模に見合うか
- 5品質管理とテストの体制が整っているか
- 6機密情報の扱いとセキュリティ体制を確認できるか
- 7小さく始めて段階的に広げられるか
- 8見積もりの内訳が明確か
- 9担当者が課題を汲み取り具体的に提案してくれるか
日本語で円滑にやり取りできる体制があるか
ブリッジSE・通訳・日本人担当のうち誰が入るかは会社ごとに違います。ブリッジSEを置く会社、通訳は置かず日本語のできるエンジニアが直接話す会社、窓口をすべて日本人が務める会社があります。どの頻度でどの手段(定例会議・チャット・レポート)で情報を共有するかまで決めておくと、認識のずれが早く見つかります。
日本企業との取引実績があるか
日本の商習慣や進め方に慣れているかは実績に表れます。何社と取引してきたか、どの業界の案件かまで見ます。日本法人や国内拠点を持つ会社は、契約と打ち合わせの窓口が日本側にあります。
O!Productで導入事例を確かめる
O!Productには2,500件以上の導入事例が掲載されています。導入事例検索ページで、自社に近い事例を確かめられます。候補のサービスで迷ったときは、過去の事例をもとにAIが自社とのマッチ度を算出するAI事例マッチ度診断をお試しください。
自社が頼みたい開発領域を得意としているか
会社ごとに得意分野が分かれます。過去の実績と対応技術で確かめます。機能の一覧に無い領域も「対応していない」ではなく「サービスとして掲げていない」だけなので、頼みたい領域の記載が無い会社にも問い合わせる価値があります。
エンジニアの人数と技術力が案件の規模に見合うか
大型案件や急な増員に応えられるかは在籍人数に左右されます。単価の差が何から来ているのかは、在籍人数と技術者の経験を確かめないと分かりません。
品質管理とテストの体制が整っているか
海外で開発が進むぶん、自社から工程は見えません。レビュー・テスト工程・進捗管理の方法を事前に確かめます。品質マネジメントのISO 9001、開発プロセスの成熟度を測るCMMIを取得している会社は、外から確かめられる裏づけを持っています。
機密情報の扱いとセキュリティ体制を確認できるか
顧客情報や設計書を社外に預けることになります。アクセス制限・ログ管理の方法、情報セキュリティのISMS(ISO/IEC 27001)、個人情報を扱うならプライバシーマークの取得状況。案件専用の開発スペースを用意して入退室を管理できる会社もあります。委託範囲と責任分担を契約で決めるところまでが確認の範囲です。
小さく始めて段階的に広げられるか
初めての委託では、いきなり全部を任せず一部の機能や工程から始められるかを見ます。契約・提供形態の選び方とも関わり、期間の短い契約から入れる会社かどうかが分かれ目です。
見積もりの内訳が明確か
人月単価だけでは総額を比べられません。ブリッジSEや管理にかかる費用が単価に含まれるのか別建てなのか、どの工程まで含むのかが示されるかを見ます。
担当者が課題を汲み取り具体的に提案してくれるか
言われたとおり作るだけか、要件を整理して代案を出せるかで開発の進み方が変わります。要件定義や基本設計から引き受ける会社は、この段階から関わります。
ベトナムオフショア開発の活用シーン
委託の形は、社内に残す仕事と渡す仕事をどこで切るかで変わります。導入事例に出てくる切り方を挙げます。
受注した案件の実装を担うチームを社外に持つ
Web制作会社やシステム開発会社が、自社で採用や増員をせずに受注案件のコーディング・実装を任せる形です。選ぶ理由に挙がるのは、案件の波に合わせて人数を増減できることです。
自社サービスの機能追加と改善を専任チームが続ける
SaaS・メディア・パッケージ製品のように、公開後も開発が終わらないものを同じメンバーが担当し続ける形です。案件ごとに解散しないため、担当者がサービスの仕様を理解した状態で開発が進みます。
既存システムの保守・運用を渡し、社内は新規開発に回る
動いているシステムの保守・運用と追加改修を社外に移し、社内のエンジニアを新しい開発に充てる形です。工程を切り分けて渡せるため、社内に残す仕事と渡す仕事の線を引きやすくなります。
テストと品質保証の工程だけを切り出す
開発そのものは自社や既存の委託先で続けたまま、テスト設計・テスト実施・自動化だけを任せる形です。理由に挙がるのは、国内の第三者検証会社と比べた費用です。
小さく試して、任せる工程と人数を広げる
最初から全部を渡さず、数名・一部の工程から始めて、実績を見ながら増やしていく形です。上流工程まで広げた例では、委託先が業務知識を身につけたことが理由になっています。
このカテゴリの全サービスを見るサービス内容
主な提供形態
システム・アプリ開発
AI・データ活用
クラウド・開発基盤
上流工程・デザイン・品質保証
セキュリティ
運用・保守・PMO支援
体制・コミュニケーション
認証・資格
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よくある質問(FAQ)
オフショア開発でベトナムが選ばれるのはなぜですか?インドや中国と何が違いますか?
委託先の候補にはベトナムのほか、フィリピン・インド・ミャンマー・中国があります。ベトナムは人月単価がいちばん安い国ではありません。挙げられるのは単価の安さではなく、国策としてIT教育に力を入れ若いエンジニアの供給があること、日本との時差が業務に支障のない範囲であることです。国ごとの違いは前半の「開発の委託先にベトナムが選ばれる理由」で詳しく扱っています。
ベトナムオフショア開発の人月単価はいくらぐらいですか?
職種で大きく変わります。プログラマー、シニアエンジニア、ブリッジSE、PMの順に上がり、職種を分けない人件費では月40万円台から60万円程度が一つの水準です。ラボ型でエンジニア1名あたり月20万円台から40万円台という例もあります。
人件費だけではありません。契約内容によって設計費・通信費・渡航費・現地オフィスの経費が含まれ、仕様変更にともなう追加作業と、納品後の運用・保守は別契約になります。
小さな開発でもコストは下がりますか?最低どのくらいの規模から頼めますか?
受注の下限は会社によって違い、0.5人月や1ヶ月あたり1人月から受けている会社があります。一方で、コストメリットを出すには最低5人程度のチームを勧める会社もあります。
小さな案件で差が出にくいのは、エンジニアの人件費のほかにブリッジSEやコミュニケーターの費用が乗るためです。削減できる人件費より管理の費用が上回ると、委託しても総額が下がりません。
日本語でやり取りできますか?英語ができないと難しいですか?
会社ごとの体制次第です。日本語の窓口になるブリッジSEを置く会社、通訳・コミュニケーターを別に置く会社、日本人のPM・担当者が入る会社、日本国内に法人・拠点を持つ会社があります。
仕様書などの書類や成果物まで日本語で出す会社もあれば、ブリッジSE以外のエンジニアは英語になる会社もあります。どこまで日本語で進むかは会社ごとに違います。
請負型とラボ型はどちらを選べばよいですか?
仕様と納期が固まっているなら請負型、要件をこれから決める・開発が続くならラボ型です。ラボ型は成果物ではなく人数と期間に対して契約するため、開発しながら仕様を固められます。
同じ会社が複数の形態を用意していることもあり、会社を選んでから形態を決める順序でも進められます。契約形態を明記していない会社もありますが、提供していないという意味ではありません。
開発の品質は保てますか?何を見れば判断できますか?
品質管理体制とレビュー工程が整っていれば保ちやすくなります。失敗として挙がるのは仕様書の翻訳の誤りと表現の曖昧さによる読み違いで、開発力そのものより伝達の問題です。
外から確かめられる材料は認証です。品質マネジメントのISO 9001、開発プロセスの成熟度を測るCMMI、テストと品質保証を独立したサービスとして提供しているかを確かめます。
機密情報や顧客データを海外の開発会社に預けても大丈夫ですか?
会社側が示す裏づけは認証と体制です。情報セキュリティのISMS(ISO/IEC 27001)、脆弱性診断などのセキュリティ対策、案件専用の開発スペースと入退室管理、個人情報のプライバシーマーク。秘密保持契約(NDA)を委託先の従業員や再委託先まで含めて多層で結ぶ会社もあります。
一方で、社外への共有が難しいデータを扱う案件では情報漏えいのリスクを慎重に検討する必要があります。認証の有無だけでなく、どこまでの情報を渡すか(委託範囲と責任分担)を契約で決める前提で考えます。
稼働時間や休日は日本と同じですか?
ベトナム側の稼働は現地の時間帯です。ベトナムの祝日は年間10日前後で日本より少なく、日本のお盆や年末年始にベトナム側が稼働していたという委託した企業の証言もあります。
ただしテト(旧正月)はまとまった連休になり、時期は1月下旬から3月上旬の間で毎年変わります。残業や休日出勤の可否は会社ごとに条件が違います。
完成したシステムのソースコードや権利は自社のものになりますか?
権利の帰属は案件ごとに契約で定めます。自社にソースコードを含む権利が帰属すると明記している会社があります。サイトに明記があるとは限らないため、見積もりの段階で帰属先を確認します。
契約の順序は、見積もりの前後に秘密保持契約(NDA)と基本契約を結び、発注が確定した時点で個別契約を作る流れです。納品完了の定義・瑕疵担保責任の範囲・権利の帰属先は契約前に詰める論点になります。

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