
世田谷区、AIワークスペース「Genspark」を国内自治体で初導入
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東京都世田谷区は、シリコンバレー発のAIワークスペース「Genspark」のエンタープライズプランを導入しました。国内の自治体では初めての事例です。職員が目的を指示するだけで、AIが情報収集から資料作成まで一連の業務を自律的に進める機能を活用し、業務効率化と区民サービスの向上を目指します。
ポイント
- 1目的を指示するだけで、AIがタスクを分解し情報収集から資料作成まで一気通貫で支援
- 270名での試行導入で、年間約2,000時間以上の業務削減と約1,000万円超の効果を期待
- 3将来的な全庁展開を見据え、管理職を含めた段階的な導入と効果測定を実施
業務の「質とスピードの両立」を目指して
世田谷区は、限られた人員で多様化する行政課題に対応するため、業務の「質とスピードの両立」を図ることを最大の目的としています。DX推進担当課の深山様、下岡様、川嶋様によれば、調査や資料作成などの定型業務の時間を削減し、創出された時間を政策立案や住民対応などのコア業務へシフトさせたい考えです。
自律的にタスクを進める「AIエージェント機能」が決め手
同区では既に複数の生成AIを利用していましたが、個別タスクの支援に留まっていました。Gensparkが選ばれた理由は、目的を指示するだけでAIが自律的にタスクを分解・実行する「AIエージェント機能」と、エンタープライズ水準のセキュリティです。職員は複数のAIモデルを使い分ける必要がなく、負担が軽減されます。
具体的な効果と今後の展開
4月からはDX推進担当課など計70名で検証を開始します。単一のAIモデルを利用した過去の実測データを基に試算すると、この70名だけで年間約2,000〜2,600時間の業務時間削減が見込まれ、金額換算で約1,040万〜1,380万円相当の効果が期待されます。将来的に全庁約1,500名に展開した場合、年間約2.1万〜3.9万時間の削減(金額換算で約1.1億〜2.1億円)を見込み、導入コストに対して7〜13倍の高い投資効果(ROI)が見込まれています。
効果測定は定量・定性の両面から実施し、まずは70名での検証で導入費用の1.38倍以上の効果を目指します。8月に成果をまとめ、9月に評価した上で、2027年度以降の全庁展開を判断する予定です。
Q&A
Q. Gensparkとは何ですか?
A. 職員が目的を指示するだけで、AIが情報収集から資料作成まで一連の業務を自律的に進めてくれるワークスペースです。
Q. 従来の生成AIと比べて、どこが新しいのでしょうか?
A. 単一のタスクを支援するだけでなく、複数のAIモデルを自動で使い分け、プロジェクト全体を最初から最後まで処理できる点が異なります。
Q. 導入による具体的な効果は?
A. 70名で試算すると、年間約2,000時間以上の業務削減と、約1,000万円超の効果が見込まれています。

O!Productニュース編集部からのコメント
「目的を言うだけで資料ができる」という自治体業務の現実的な課題に、AIエージェントで応える試みです。年間2,000時間以上の削減効果は、担当者の業務負荷軽減に直結しそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部
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