
Sansan、社内データの重複や更新漏れを自動補正する新サービス「Sansan Data Intelligence」を発表
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働き方を変えるAXサービスを提供するSansan株式会社は、企業が保有するデータの品質を高める新サービス「Sansan Data Intelligence」の提供を開始すると発表しました。社内の各システムに散在する取引先データの重複や古い情報を自動で補正し、AI活用やデータ分析の精度向上を支援します。
ポイント
- 1各システムに散在する取引先データの重複や更新漏れを自動で補正
- 2独自の識別コードで企業を名寄せし、常に高品質なデータを維持
- 3800万件超の企業データベースを営業アプローチにも活用可能
膨大なビジネスデータを処理してきた技術で「データ品質」の課題に挑む
Sansan株式会社が、企業のデータ品質向上を目的とした新サービス「Sansan Data Intelligence」の提供開始を発表しました。このサービスは、同社が18年以上にわたり名刺や請求書の処理で培ってきたデータ化・名寄せ技術を基に開発されたものです。CRMやSFA、基幹システムなどに登録されている取引先データを連携させるだけで、重複や表記ゆれ、更新漏れなどを自動で補正し、最新かつ正確な情報に保ちます。
AI活用の精度を左右するデータ品質
近年、多くの企業で部門ごとにシステムが導入された結果、取引先データが重複したり、社名変更などの情報が更新されないまま放置されたりするケースが増えています。同社の調査によると、情報システム担当者の約8割がデータの「重複」や「更新漏れ」を経験しており、これが顧客分析やAI活用の精度を低下させる一因となっていました。実際にAIとシステムを連携する企業の約9割が、期待通りの精度が出ないと回答しており、データ品質の維持が大きな課題となっています。
独自の識別コードとデータベースが強み
「Sansan Data Intelligence」の大きな特長は、独自の識別コード「Sansan Organization Code(SOC)」にあります。取り込んだデータにこのコードを付与することで、システムが異なっても同一企業として正確に識別し、名寄せを行います。これにより、人手に頼っていたデータメンテナンスの手間を大幅に削減できるとのことです。
さらに、サービスには同社が独自に構築した800万件超の企業・事業所データベースが搭載されています。このデータベースは単にデータの補正に利用するだけでなく、営業やマーケティング活動にも活用可能です。例えば、自社の営業戦略に合致する企業を抽出し、新たなアプローチ先のリストを作成するといった使い方ができます。本サービスの提供は、2025年12月下旬を予定しています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
名刺管理のイメージが強いSansanが、企業のデータ基盤そのものを支える領域に進出してきた点が興味深いです。AI活用の成否がデータの質に左右される中、こうした「守り」のデータ整備サービスの需要は今後ますます高まりそうですね。






