
顧客アンケートをゲーム体験に、Asobica「coorum research」にゲーミフィケーション機能を追加
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顧客の本音データを活用するプラットフォーム「coorum(コーラム)」を提供するAsobicaは、同社のリサーチツール「coorum research」に、ゲームの要素を取り入れた新機能を搭載したと発表しました。クイズやコレクション図鑑といった機能を通じて、顧客が楽しみながら回答できる仕組みを整え、企業がより深く、自然な形で顧客の心理を把握することを目指します。
ポイント
- 1アンケート体験をゲーム化し、顧客が楽しみながら参加できる新機能
- 2カインズや東急ストアなど、大手リテール・メーカーが既に導入
- 3購買データだけでは見えない「なぜ選んだか」という心理データを収集
アンケートを「イベント」に変える新発想
株式会社Asobicaが、顧客リサーチツール「coorum research」に複数のゲーミフィケーション機能を追加しました。タイムパフォーマンスが重視される現代において、従来の単調なアンケートは顧客にとって負担になりがちでした。今回の新機能は、クイズや診断、体験を記録するコレクション図鑑といったゲーム要素を盛り込むことで、アンケートを「毎日参加したくなるイベント」へと進化させる狙いがあります。
「なぜ買うのか」顧客インサイトの重要性
近年、物価高騰などを背景に消費者の節約志向が強まる中、企業にとって「自社の商品がなぜ選ばれるのか」という顧客インサイトの把握は、ますます重要になっています。しかし、従来の購買データ分析や形式的なアンケートだけでは、顧客が本当に感じている価値や、購入に至るまでの感情を掴むのは困難でした。同ツールは、この課題を解決するために開発され、ある外食企業では月間約7万件もの顧客の声を集める実績を上げています。
大手企業も続々導入、その活用法は
新機能はすでに、カインズや一蔵、東急ストア、サントリーフラワーズといった大手企業で導入が進んでいます。例えばカインズでは、DIYの体験を記録できる「DIY Log」機能を通じて、これまで意見が集まりにくかったライト層の顧客からも、商品購入や体験に関する心理データを収集。東急ストアでは、来店記録をスタンプラリーのように楽しめる「コレクション図鑑」機能を用い、顧客のリアルな利用体験を可視化し、店舗改善に活かす計画です。
サントリーフラワーズの担当者は、「お客様がいつ、何を、どんな気持ちで買われたのかが分かるようになった」とコメントしており、収集したデータを卸先への営業活動にも活用しています。Asobicaは今後、AI技術の活用なども進め、企業と顧客の新しい関係構築を支援していく方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
企業も顧客も楽しいのが一番ですよね。面倒なアンケートがゲーム感覚になるなら、本音もついポロリと出て企業と顧客の新しいコミュニケーションの形として、さらに広がりを見せるかもしれません。