
RAD Studio 13.2提供開始 ビルド高速化やIDEナビゲータを強化
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エンバカデロ・テクノロジーズは2026年9月24日、統合開発環境「RAD Studio 13.2 Florence」「Delphi 13.2」「C++Builder 13.2」の提供開始を発表しました。Linux Intel 64-bitとWindows Arm64EC向けの並列コード生成や、IDEへのナビゲータ統合などを強化しています。AIサービス接続用のSmartCore AIとMCPConnectも紹介されましたが、発表では両機能をGetIt経由で後日提供すると案内しています。
ポイント
- 1RAD Studio 13.2、Delphi 13.2、C++Builder 13.2を提供開始
- 2一部環境で並列コード生成を導入し、社内テストでビルド高速化を確認
- 3ナビゲータ統合やWindows on Arm対応、UIコンポーネントを強化
対象環境でビルド・実行性能を改善
Linux Intel 64-bitとWindows Arm64EC向けのDelphiコンパイラに、複数のCPUコアを使う並列コード生成を導入しました。
同社によるFireMonkeyアプリの代表的なリビルド処理の社内テストでは、最大14倍のビルド高速化を確認したとしています。LLVMの最適化では、一部テストの実行速度が2〜4倍、最大7倍になったとしています。いずれも特定のテスト結果で、すべてのアプリで同じ改善を保証する数値ではありません。
DelphiのLinux Intel 64-bitコンパイラはLLVM 20に移行し、最新のリンカや詳細なデバッグ情報に対応しました。このLinux向けコンパイラはEnterprise・Architectエディションの機能です。
AI関連機能の役割と提供形態
AI関連では、次のコンポーネントやアドオンを紹介しています。
| 名称 | 主な役割 | 提供形態 |
|---|---|---|
| SmartCore AI | OpenAI、Claude、Gemini、Ollamaへの接続を共通化し、アプリにAI機能を組み込む | 9月24日の発表ではGetIt経由で後日提供と案内 |
| MCPConnect | Delphi/C++BuilderでMCPサーバーを構築し、既存アプリの機能やデータをAIクライアントに公開する | 9月24日の発表ではGetIt経由で後日提供と案内 |
| Kai 1.1 | IDE内でAIエージェントを検索・導入・更新し、開発を支援する | 別売の年間サブスクリプション、39,000円(税別) |
Kai 1.1の利用には、Delphi/C++Builder/RAD StudioのProfessional以上と、有効なアップデートサブスクリプションが必要です。
IDEナビゲータ統合で大規模コードベースの移動を高速化
RAD Studio 13.2では『ナビゲータ』プラグインをIDEに直接統合しました。13.1でのブックマーク統合に続く改善であり、大規模なコードベースや不慣れなプロジェクト内の移動コストを低減します。リアルタイム移動機能により、ユニット・型・メソッド・シンボルへ即座にジャンプできます。エディタのミニマップ上でソース構造・現在行・ブレークポイント・エラーを俯瞰でき、IDEとデバッガの信頼性も向上しています。本機能はDelphiおよびC++Builderの両方で利用可能です。
C++Builderの強化とWindows on Arm対応
C++BuilderのWin64xツールチェインを強化し、Win64xコンパイラがIDE内のプロセスで動作して並列コンパイルが可能になりました。ビルド進捗表示の精度向上・キャンセル操作への迅速な応答・構造化された診断情報の提供により、C++開発の待ち時間と不確実性を低減します。パッケージサポートの改善とデバッガの強化も行われています。また、Windows Arm64ECをターゲットとするDelphiアプリケーションで、動的ランタイムパッケージの作成と利用が可能になりました。パッケージベースの配置や共有ライブラリの利用といった既存アプリケーションのアーキテクチャを維持したまま、Windows on Armへ移行できます。
UIコンポーネントと提供方法
VCLには、タブ型の「TTabView」と縦型の「TNavigationView」を追加しました。FireMonkeyのスタイルデザイナでは、既存VCLスタイルの取り込みや、未使用リソース・無効な参照・重複名を検出する分析機能を強化しています。
RAD Studio 13.2は保守契約の加入者向けにカスタマーポータルで提供されます。新規購入は販売パートナーや直販ストアなどで受け付けています。
Q&A
Q. ビルドは必ず14倍速くなりますか?
A. 最大14倍は、同社がFireMonkeyアプリの代表的なリビルド処理で測定した社内テスト結果です。並列コード生成の対象はLinux Intel 64-bitとWindows Arm64EC向けです。
Q. SmartCore AIとMCPConnectは本体と同時に使えますか?
A. 9月24日の発表では、両機能はGetIt経由で後日入手可能になると案内しています。最新の提供状況は公式案内をご確認ください。
Q. Kai 1.1はRAD Studioに含まれますか?
A. 別売の年間サブスクリプションで、価格は39,000円(税別)です。利用には対象製品のProfessional以上と有効な保守契約が必要です。
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O!Productニュース編集部からのコメント
ビルドの待ち時間だけでなく、大きなコードベース内の移動も改善する更新ですね。高速化の数値は社内テストによるものなので、自社のアプリや対象OSでどの程度変わるかを確かめると、更新の判断に役立ちそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部
