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スタッフの相談役、店長の参謀に。ClipLineが現場特化型AIエージェントを発表
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スタッフの相談役、店長の参謀に。ClipLineが現場特化型AIエージェントを発表

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サービス業の現場が抱える人手不足と業務の複雑化という課題に対し、新たな解決策が登場します。ClipLine株式会社は、現場スタッフや店長の「迷い」を解消するAIエージェントを2025年9月にリリースすると発表しました。

このAIエージェントは、同社の動画型マネジメントシステム「ABILI Clip」などに搭載される新機能です。現場のスタッフが日常業務で抱える疑問に答える「相談相手」と、店長やマネージャーの意思決定を支える「参謀役」という2つの役割を担い、サービス業の生産性向上を目指します。

ポイント

  • 1
    現場スタッフの「どうしよう?」にAIが動画付きで即答
  • 2
    店長のデータ分析をAIが代行し、改善策をレポート
  • 3
    銚子丸や大東建託リーシングの実証実験で高い評価

ClipLine株式会社が2025年9月にリリースするのは、サービス業の現場を支援する2種類のAIエージェントです。背景には、シフトワーカーの約半数が「業務で困ったときに相談相手がいない」と感じているという、同社の調査結果があります。この「判断の孤独」を解消するのが新機能の狙いです。

現場スタッフ向けには、キャラクター型のAIエージェント「ABILI Pal(アビリ パル)」が提供されます。「料理の盛り付け方は?」「正しい身だしなみは?」といった質問にチャット形式で答えるだけでなく、関連する業務マニュアル動画も提示。忙しい時はテキストで、詳しく知りたい時は動画で、と状況に応じた使い分けが可能です。回答は、各企業が持つ動画マニュアルの音声データを基に生成されるため、現場のノウハウに即した内容となります。

一方、店長やマネージャー向けには「ABILI Buddy(アビリ バディ)」が用意されます。これは、日々の売上や人件費といったデータをAIが自動で読み解き、店舗の状況分析と改善のヒントをレポート形式で提供する機能です。データとにらめっこする時間を削減し、店長が本来注力すべき業務に集中できる環境を整えます。将来的には、データについて直接質問できるチャット機能の実装も予定されています。

リリースに先立ち、株式会社銚子丸や大東建託リーシング株式会社などが参加した実証実験も行われました。現場スタッフからは「上司が接客中でもすぐに聞けて安心感がある」、マネージャーからは「自分の認識と異なる点に気づくきっかけになる」といった肯定的な声が寄せられており、現場での実用性に期待が高まります。

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部からのコメント

人手不足が深刻なサービス業で、AIが単なる効率化ツールではなく、現場の心理的な負担まで軽くする相談相手になるという点に期待できそうです。

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