
アイビス、Rust製OSSオフィススイート「ibisOffice」をリリース
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株式会社アイビスは2026年10月13日、前日にオフィススイート「ibisOffice」をリリースしたと発表しました。Word・Excel・PowerPoint形式の文書を閲覧・編集・保存でき、公開バージョンは0.8.1です。WindowsとApple Silicon Mac向けのデスクトップ版、WebGPU対応ブラウザ向けのWeb版を提供します。Web版で手元のファイルを開く際は端末内で処理し、ibisStorageとの連携や共同編集は将来計画として示しています。
ポイント
- 1docx・xlsx・pptxを1つのアプリで閲覧・編集・保存するOSSを公開
- 2WindowsとApple Silicon Mac向けアプリ、WebGPU対応のWeb版を提供
- 3マクロは保持して実行せず、ibisStorage連携と共同編集は将来計画
3形式の文書を扱うオフィススイート
ibisOfficeは、Word(docx)、Excel(xlsx)、PowerPoint(pptx)の文書を閲覧・編集・保存するソフトウェアです。段落や表、数式、グラフ、スライドなどを扱い、Microsoft Officeに近い描画を目指して開発しています。
| 項目 | 発表時の提供範囲 |
|---|---|
| 公開バージョン | 0.8.1 |
| Windows版 | Windows 11以降、64bit Intelおよび互換CPU |
| Mac版 | macOS 11以降、Apple Silicon |
| Web版 | WebGPU対応ブラウザ、WebAssemblyで端末内処理 |
| マクロ付きファイル | docm・xlsm・pptmを開いて保存し、マクロは保持のみで実行しない |
Web版は、手元のファイルを開くときに内容をサーバーへ送らない設計です。すべてのOffice文書が同じ表示になることを保証するものではなく、利用する文書と環境で互換性を確認することが必要です。
アイビスの公式紹介動画では、ibisOfficeの文書閲覧・編集機能を紹介しています。
7万超の試験とデュアルライセンス
Rustで実装し、WindowsはDirect3D、macOSはMetal、Web版はWebGPUで描画します。同社は7万を超える試験で、Officeが出力したPDFとibisOfficeの描画を画素単位で比較し、保存ファイルがOfficeで修復なしに開けることを確認すると説明しています。
試験は検証の取り組みを示すもので、未検証のファイルや機能まで完全な互換性を確約する数値ではありません。ソースはGitHubに公開し、AGPL-3.0と商用ライセンスのデュアルライセンスで提供します。商用ライセンスの料金は発表に記載されていません。
処理速度は開発版・指定ファイルの単回測定
同社が公開した比較では、開発版ibisOffice 0.1.0を使用しています。Apple M2 Pro・メモリ16GB・macOS 26.5.1で、2026年9月29〜30日に各条件を1回ずつ測定した結果で、今回の0.8.1や任意の文書で同じ速度を保証するものではありません。
最初の画面が表示されるまでの時間は、アプリ起動済みでファイルを開く指示を出し、描画が止まるまでを最大60fpsの録画から求めています。比較版はMicrosoft Office 16.113.2、LibreOffice 26.8.0.3、ONLYOFFICE 9.4.0です。
| ファイル | ibisOffice | Microsoft Office | LibreOffice | ONLYOFFICE |
|---|---|---|---|---|
| pptx | 0.59秒 | 2.16秒 | 4.40秒 | 4.75秒 |
| docx | 0.45秒 | 1.11秒 | 1.70秒 | 3.15秒 |
| xlsx | 0.52秒 | 14.07秒 | 6.82秒 | 9.36秒 |
対象はpptxが31枚・35.9MB、docxが英文140〜154ページ・0.12MB、xlsxが22シート・29グラフ・約58.9万数式・13.7MBです。架空データとメタ情報を除いた公開資料をもとにしたファイルをGitHubで公開しています。PDF変換は別の測定で、表示時間と混同できません。
ストレージ連携・Linux・共同編集は将来計画
ibisStorage上でOffice文書をオンライン表示・編集する連携を予定しています。また、Linuxを含むデスクトップ環境で同じ操作と表示を実現すること、サーバー版での共同編集を将来展望に挙げています。
編集操作を「コマンド」として扱う設計は、元に戻す・やり直す処理に使い、将来の共同編集やMCPでのやり取りにも利用する方針です。これらを現在提供済みの機能として扱わないことが必要です。
Q&A
Q. ibisOfficeとは何ですか?
A. Rustで開発されたOSSのオフィススイートです。Word・Excel・PowerPoint形式の文書を端末内で閲覧・編集・保存でき、Web版もあります。
Q. マクロ付きのOfficeファイルを扱えますか?
A. docm・xlsm・pptm形式も開いて保存できます。マクロはそのまま保持しますが実行しないため、マクロによる処理まで代替する機能ではありません。
Q. 共同編集やibisStorage連携は利用できますか?
A. いずれも将来計画として発表されています。現在のリリースは文書の閲覧・編集・保存で、Linux対応やMCPを通した連携も提供済みとはされていません。
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O!Productニュース編集部からのコメント
Web版はローカル文書を端末内で処理するので、情報システム担当者がOffice文書の閲覧環境を比較する際に、手元の文書で互換性を確かめる候補になりそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部
