
画像PDFから会計ソフトまで一気通貫、GAIエンジンが新AI-OCR機能を搭載
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株式会社divxが、手書きや形式の異なる帳票も高精度にデータ化する「AI-OCRソリューション」の提供を開始しました。単に文字を読み取るだけでなく、会計ソフトなどの業務システムとスムーズに連携できるのが大きな特徴で、面倒なデータ入力作業の自動化を後押ししそうです。
この新サービスは、同社が提供する複数のAIやシステムを繋ぐ基盤「GAIエンジン」上で機能します。紙の書類はもちろん、これまで手入力するしかなかったコピーできない「画像PDF」からも文字情報を抽出できるため、現場の業務負担を大幅に軽減することが期待されます。
ポイント
- 1手書きや低解像度の帳票も高精度に認識
- 2コピーできない「画像PDF」も自動でデータ化
- 3既存の会計・販売管理システムと柔軟に連携
面倒な帳票処理をAIで一気通貫
株式会社divxは2025年8月29日、AIオーケストレーション基盤「GAIエンジン」の新機能として、AI技術で文字を認識する「AI-OCRソリューション」の提供を始めたと発表しました。これにより、請求書や申請書といった紙の書類やスキャンした文書から、人の手を介さずに文字情報をテキストデータへ変換できます。
このAI-OCRは、従来のOCRが苦手としていた手書きの文字や、企業ごとに異なる非定型のフォーマットにも対応します。さらに、見た目は文字なのにコピーできない「画像PDF」からも情報を抽出できるため、これまで手作業で行っていたデータ入力のプロセスを自動化します。企業ごとの帳票に合わせて、専用の学習モデルを構築することも可能だということです。
システム連携で「データ化の先」へ
このソリューションの最大の強みは、同社の基盤「GAIエンジン」が持つMCP(Model Context Protocol)という仕組みにあります。これは他のAI機能や業務アプリケーションとの柔軟な連携を可能にするもので、データ化した情報を会計システムや販売管理システムへ自動で流し込むことができます。
これにより、経理部門での請求書処理や、人事部門での契約書管理、営業部門での注文書入力といった、様々な業務の効率化が見込めます。divx社は、帳票処理の効率化だけでなく、既存システムとの統合に関する無料相談も受け付けています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
OCR自体は目新しい技術ではありませんが、その後の入力工程まで自動化できる点は大きな進化です。GAIエンジンを通じて会計・販売管理システムへシームレスに連携できることでバックオフィス業務全体を効率化できる可能性があると感じます。