
サイトの改ざん・情報漏洩を未然に防ぐ、Spider Labsの新セキュリティSaaS「SiteScan」登場
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株式会社Spider Labsは2025年7月23日、Webサイトの外部スクリプトに起因するリスクをリアルタイムで検知・管理する新サービス「Spider AF SiteScan」を正式にリリースしました。
近年、企業のWebサイトでは、広告タグや外部ツールなどを経由した情報漏洩やサイト改ざんが深刻な問題となっています。2025年3月からはクレジットカード情報の国際基準「PCI DSS 4.0.1」でクライアントサイドの監視が義務化されるなど、セキュリティ対策は待ったなしの状況です。
「SiteScan」は、こうした見えにくいリスクからマーケティング活動の基盤となるWebサイトを守る、新しいSaaS型ソリューションとして開発されました。
ポイント
- 1マーケティングとセキュリティを融合し、サイトの健全性を一元管理
- 2タグ改ざんや情報送信など、気づきにくい「クライアントサイドのリスク」を可視化
- 3国際基準「PCI DSS 4.0.1」など、最新の法規制対応も自動化
マーケティングの「死角」を狙う脅威に対応
株式会社Spider Labsが、Webサイトの健全性を守るための新サービス「Spider AF SiteScan」の提供を開始しました。このサービスは、マーケティング担当者が見落としがちな、外部スクリプトがもたらすセキュリティリスクを自動で監視するものです。
Webサイト運営では、広告計測タグやアクセス解析ツールなど、多くの外部スクリプトが利用されています。しかし、これらが原因でサイトが改ざんされたり、顧客の個人情報やカード情報が外部に流出したりするインシデントが後を絶ちません。こうした背景から、クレジットカード業界の国際基準「PCI DSS 4.0.1」でも、2025年3月からWebサイトのクライアントサイド監視が義務付けられることになりました。
リスクの検知から改善までを自動化
「SiteScan」は、サイトに設置された全てのタグや外部スクリプトを自動でリスト化し、その動作を可視化します。AIがタグの改ざんや意図しないデータの外部送信を検知すると、即座にアラートで通知。これにより、情報漏洩やコンバージョンデータの流出といった被害を未然に防ぐことが可能になります。
さらに、利用しているライブラリの脆弱性を自動で特定する機能や、タグの設置が原因でサイト表示速度が低下していないかといったパフォーマンス診断機能も搭載。セキュリティ強化だけでなく、サイトのUX改善やSEO対策にも貢献します。
導入しやすい料金体系と無料診断
同社によると、料金は300URLまでの利用で年額55万円(税抜・1年契約)からとなっています。まずは自社サイトに潜むリスクを手軽に確認したい企業向けに、無料診断サービスも提供しており、セキュリティ対策の第一歩として活用できそうです。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
広告タグや計測ツールを駆使するマーケティングの現場ですが、それらがセキュリティリスクになっていることを意識している人はまだ多くありません。見落とされがちなクライアントサイドを監視できるこのツールは、企業サイト運営として今後欠かせない存在になるかもしれません。