
第一法規、専門家知見を基盤にした生成AIサービス「さがつくAI ナレッジナビゲーター β版」を提供開始
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法律関連の出版を手がける第一法規が、企業の法務・労務担当者向けに、生成AIを活用した新たなリサーチサービスのβ版を提供開始しました。一般的な生成AIが抱える情報の不確かさという課題に対し、専門家が執筆した信頼性の高いコンテンツを基に回答を生成するのが大きな特徴です。
日々の業務で発生する「このケースの法的な扱いは?」「労務上の注意点は?」といった細かな疑問に対し、迅速かつ的確な情報を提供することで、担当者のリサーチ業務を強力にサポートします。
ポイント
- 1専門家執筆のコンテンツをAIが参照、信頼性の高い回答を生成
- 2話し言葉のような自然な文章で質問でき、リサーチ業務を効率化
- 3既存サービスの契約者向けに、期間限定で無料提供
第一法規株式会社が2025年9月2日、生成AIを活用した法務・労務業務サポートサービス『さがつくAI ナレッジナビゲーター β版』をリリースしました。このサービスは、同社の既存のWebサービス契約者向けのオプション機能として提供されます。
近年、多くの企業で生成AIの活用が進む一方、回答の根拠が不明確であったり、誤った情報(ハルシネーション)を生成したりするリスクが課題とされてきました。特に正確性が厳しく問われる法務・労務分野では、その活用に慎重な声もありました。
本サービスでは、弁護士や社会保険労務士といった専門家が執筆し、随時更新されている信頼性の高いコンテンツをAIが参照します。これにより、ユーザーは「メンタル不調の社員に休職命令は出せるか」といった具体的な質問を自然な文章で入力するだけで、専門家の知見に基づいた回答を手軽に得ることが可能です。
画面にはAIが生成した回答と共に、その根拠となった専門家のQ&Aコンテンツも表示されるため、ユーザーは情報の裏付けをすぐに確認できます。β版は2025年11月28日までの期間限定で、対象サービスの契約者は無料で利用できます。同社は今後、利用者からのフィードバックを基に、さらなる機能改善を進める方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
法務や労務の現場では、ちょっとした誤りが大きなリスクにつながります。専門家執筆のコンテンツをAIが参照する仕組みは、精度とスピードを両立させる現実的な解決策といえるでしょう。