
Hubbleが契約業務AIエージェントに自社ルール学習機能を追加
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契約業務・管理クラウドサービス「Hubble」を提供する株式会社Hubbleは、自社のルールを学習して契約書レビューを支援するAIエージェントの新機能を発表しました。
これまでの契約書レビューは、担当者の経験や知識に頼ることが多く、業務の属人化が課題でした。また、既存のAIレビューツールは一般的なリスク指摘に留まるため、自社の状況に合わせた判断は結局、人が行う必要がありました。
今回発表された新機能は、こうした課題の解決を目指すものです。7月14日から10週連続で新機能を公開する取り組みの第1弾として、自社の契約書ひな形や審査基準(プレイブック)をAIが学習し、対話形式でレビューを支援する機能が本格的に実装されました。
ポイント
- 1自社専用のレビュー基準をAIが提示
- 2ナレッジの継続的なアップデート
- 310週連続で新機能が登場
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株式会社Hubbleは7月14日、契約業務AIエージェント「Contract Flow Agent(CFA)」の10週間連続新機能リリースの開始を発表しました。その第1弾として、これまでβ版で提供されてきた「自社ひな形やプレイブックに基づく対話型レビュー支援機能」が正式に実装されます。
この機能の最大の特徴は、AIが一般的な法務知識だけでなく、各企業が持つ独自の契約書ひな形や審査基準を学習する点です。レビュー対象の契約書と自社の基準を照合し、「自社にとっての最適解」を提示することで、担当者のスキルに依存しない、精度の高いレビュー業務を実現します。
属人化からの脱却と「育つ」ナレッジ基盤
従来の契約レビュー業務では、担当者ごとの判断のばらつきや、過去の経緯が分からず確認に時間がかかるといった非効率性が指摘されてきました。一般的なAIレビューツールを使っても、提案された修正案を取捨選択する負担は依然として残っていました。
Hubbleの新機能は、こうした課題に対し、自社に最適化された基準をリアルタイムで示すことで対応します。さらに、AIがひな形やプレイブック自体へのアップデート案を提示することも可能で、これにより組織の契約ナレッジが形骸化せず、常に最新の状態で活用できる体制を構築できるとしています。
同社は今回のリリースを皮切りに、「10 Weeks by Hubble AI」と題したプロジェクトで、法務と事業部門の連携を深める新機能を10週にわたって順次公開していく計画です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
企業にとってナレッジをいかに蓄積して共有していくかは非常に重要です。契約書のレビューにおいても自社のナレッジをうまく活用したシステムによって飛躍的に引き継ぎや運用のコストが削減できそうです。