
従業員のメンタルを守るAIソリューション、IVRyがカスハラ対応をパッケージ化
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社会問題化するカスタマーハラスメント(カスハラ)に対し、テクノロジーで対策を支援する動きが出てきました。対話型音声AIサービスを手がける株式会社IVRyが、AIによる電話代行や通話の自動要約などをパッケージ化した「アイブリーカスハラ対策応援パッケージ」を2025年7月22日より提供開始すると発表しました。
従業員を過度な要求や暴言から守り、企業のリスクを低減する具体的なソリューションとして注目されます。
ポイント
- 1感情に左右されないAIが電話の一次対応を代行
- 2通話の自動録音・要約で、客観的な証拠を確保
- 3東京都の奨励金制度も追い風に、企業の対策を後押し
AIが従業員を守る「盾」に
株式会社IVRyが発表した新プランは、深刻化するカスハラ問題に悩む企業を支援するものです。最大の特長は「AI電話代行サービス」。顧客からの電話にまずAIが応答することで、従業員が暴言などに直接さらされる機会を減らし、精神的な負担を大幅に軽減することを目指しています。
条例施行で高まる対策ニーズに対応
近年、顧客からの理不尽な要求は大きな社会問題となっており、2025年4月には「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」が施行されました。都は対策を講じる中小企業に奨励金を支給する制度も始めており、企業の対策は待ったなしの状況です。しかし、7割以上の企業が具体的な対策に踏み出せていないという調査結果もあり、何から手をつければ良いか分からないという声に応える形で、今回の新プランが開発されました。
録音やデータ分析で、より高度な対策も
新プランには、AIによる電話代行のほかにも、カスハラ対策に有効な機能が揃っています。すべての通話を自動で録音・文字起こしする機能は、「言った・言わない」のトラブルを防ぐ客観的な証拠として活用できます。さらに、AIが通話内容を要約してくれるため、対応履歴の確認や情報共有もスムーズです。
プランは、基本的な機能に絞った「標準対策プラン」(年間144,936円〜)と、通話データを分析してカスハラの傾向を可視化できるダッシュボード機能が付いた「高度対策プラン」(年間276,936円〜)の2種類が用意されており、企業の状況に合わせて選ぶことができます。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
カスハラ対策が法制度で求められる中、AIによる電話代行は現場の即効手段ですね。従業員の負担を減らすだけでなく、企業としても冷静かつ事実ベースで対応できる点が評価されそうです。