
RAGの精度課題を解決へ、SharePoint・Fabric連携でCopilot活用を加速
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Microsoft Copilotを導入したものの、「期待したほど賢くない」「社内の質問に的確に答えてくれない」と感じている企業は少なくないようです。その原因の多くは、AIが社内データをうまく検索・参照できないことにあります。この課題に対し、AIソリューションを手がけるヘッドウォータースが新たなサービスを発表しました。
ポイント
- 1SharePoint内の文書や図表をAIが意味を理解して検索
- 2売上データなど、基幹システムの数値をリアルタイムで分析
- 3「RAGがうまくいかない」という企業課題に特化した解決策
「使えないAI」を卒業へ
AIソリューション事業を展開する株式会社ヘッドウォータースは、Copilotの業務活用における「RAG(検索拡張生成)がうまくいかない」という課題を抱える企業向けに、「Copilot Advanced RAGサービス」を開始したと発表しました。多くの企業が利用する「SharePoint」や統合データ基盤「Microsoft Fabric」をデータソースとし、Copilotの回答精度を向上させるのが狙いです。
RAGは、AIが外部のデータベースを参照して回答を生成する技術ですが、検索精度や情報の取捨選択が難しく、期待通りの性能を発揮できないケースがありました。今回の新サービスは、この点を解決するための高度な技術(Advanced RAG)を提供するものになります。
文書もグラフも、AIが深く理解
新サービスでは、まずSharePointに蓄積された多様な社内データを活用します。単なるキーワード検索ではなく、質問の意図や文脈をAIが深く理解する「セマンティック検索」により、関連性の高い文書を的確に探し出します。例えば「売上不振の原因は?」と尋ねると、「市場分析レポート」といったキーワードが一致しない資料も見つけ出します。
さらに、プレゼン資料内のグラフやPDF内の図表といった、これまで活用が難しかった非テキスト情報もAIが理解。これにより、「昨年の四半期売上グラフを見せて」といった指示にも応えられるようになります。もちろん、SharePointのアクセス権限は遵守されるため、セキュリティ面も担保されます。
最新の売上データを基に回答
もう一つの柱が、データ分析基盤であるMicrosoft Fabricとの連携です。これにより、Copilotは売上や在庫といった企業の構造化データに直接アクセスし、リアルタイムの数値を基にした分析や回答が可能になります。例えば「先月の製品Aの売上トップ5は?」といった質問に、最新データから正確な答えを導き出します。複数のシステムに散らばるデータを統合的に分析し、より高度な意思決定を支援するインテリジェントアシスタントへとCopilotを進化させることを目指しています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
Copilotを導入しても答えが曖昧であったり検索力が弱いと感じていた企業にとって、今回のサービスは実用化を一気に推し進めるきっかけとなりそうです。特にSharePointやFabricといった既存資産を活かせる点は大きな強みと感じます。