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M&A後の離職を防ぐ「Metareal ハートフュージョン」がリリース
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M&A後の離職を防ぐ「Metareal ハートフュージョン」がリリース

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M&A(企業の合併・買収)を成功させる上で、最大の障壁の一つとされるのが、統合後の組織文化や人間関係の融合です。この「人」にまつわる課題に対し、AI技術でアプローチする新しいサービスが登場しました。

メタリアル・グループの株式会社ロゼッタは7月9日、M&A後の組織統合(PMI)における従業員の心理的な状態を可視化するAIエージェント「Metareal ハートフュージョン」の提供を開始したと発表しました。

このサービスは、従業員の感情や転職の兆候を分析し、組織内に潜む「心の温度差」を明らかにすることで、離職リスクを未然に防ぎ、組織の早期安定化を支援することを目指します。

ポイント

  • 1
    転職兆候と感情分析で、チームの「心の温度差」を地図のように可視化
  • 2
    離職リスクが高いチームを特定し、AIが具体的な対策を提案
  • 3
    離職率を平均45%削減し、組織統合を最大3ヶ月早める効果を見込む

株式会社ロゼッタが提供を開始した「Metareal ハートフュージョン」は、M&A後の組織が抱える目に見えないリスクに、科学的なアプローチで挑むサービスです。従業員の転職の兆候と感情分析データを掛け合わせることで、チームごとの「心理的温度差マップ」を生成するのが最大の特徴です。

このマップにより、経営層やマネジメント層は、どのチームで心理的な分断や不満が高まっているかを直感的に把握できます。さらに、AIは温度差が一定の基準を超え、離職などのリスクが高まっている「臨界点チーム」を自動で検知。リーダーが取るべき最適な介入アクションを具体的に提案し、問題が深刻化する前の対応を促します。

同社によれば、このサービスは従来の進捗やKPI管理中心のツールでは捉えきれなかった「現場の本音」に光を当てるために開発されました。金銭的なインセンティブや表面的な制度統合だけでは解決が難しかった、従業員の心理的な壁を取り払うことを目的としています。

メタリアル・グループは今回のサービスを、金融や法務、製薬といった各業界の課題解決を目指す「業種特化AIシリーズ」の一つと位置付けています。同社は今後も、現場で「使える・使いたくなるAI」を高速で開発・提供するAIコンサルティングを強化していく方針です。

引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部からのコメント

M&Aの成否は人とカルチャーの融合にかかっているとよく言われますが、これまでは担当者の経験と勘に頼る部分が大きい領域でした。この「心の状態」という曖昧なものをデータで可視化し、AIが処方箋まで提示する試みは非常に興味深いです。客観的なデータに基づいた迅速な打ち手が可能になれば、統合後の混乱を最小限に抑えられるかもしれません。M&Aに限らず、大規模な組織変更時の「健康診断」ツールとしても活用できそうです。

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