
電話の長話もAIが自動要約、カイクラが無料提供へ
公開日:
顧客とのコミュニケーションを一元管理するプラットフォーム「カイクラ」に、通話内容をAIが自動で要約する機能が追加されます。開発元の株式会社シンカが発表したもので、これまで有償オプションだった機能をアップデートし、2025年8月25日から無償で提供を開始します。
この新機能により、長時間の通話や複雑な問い合わせ内容も、要点をまとめたテキストで素早く確認できるようになります。電話対応後の報告書作成や、担当者不在時の引き継ぎといった業務の手間が大幅に削減され、多くの企業で課題となっている電話業務の効率化が進みそうです。
ポイント
- 1生成AIが通話内容を自動で要約する機能が無償に
- 2通話終了後、手間なく要約が生成され、内容を即座に把握可能
- 3担当者間の情報共有がスムーズになり、業務の引き継ぎが効率化
AIによる自動要約で、電話業務の負担を軽減
コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」を開発・販売する株式会社シンカは、通話録音データを生成AIが自動で解析し要約する『録音自動要約』機能を、8月25日より無償で提供開始すると発表しました。この機能は、カイクラの通話録音機能を利用している全ての顧客が対象となります。
新機能の導入により、ユーザーは通話が終了すると自動的に生成された要約文を会話履歴画面で確認できます。これにより、複雑な会話の要点を一目で把握できるため、担当者が不在だった際の伝言や、過去の対応履歴の確認、後任への引き継ぎといった作業が格段にスムーズになります。
中小企業のDXを後押し、生成AIをより身近に
シンカは今回の機能開発の背景として、専門知識やコストをかけずに、あらゆる企業が生成AIの恩恵を受けられる世界を目指したいという想いを挙げています。2025年1月からは通話録音機能自体も時間無制限で提供しており、今回の無償化はそれに続く施策となります。
コストを気にすることなく最新技術を利用できる環境を提供することで、特に中小企業における電話対応業務の効率化を支援し、より本質的な業務に集中できる体制づくりを後押しする狙いです。なお、会話内容を全文テキスト化し、感情分析などを行う機能は、引き続き有償オプションとして提供されます。
シンカは今後、この自動要約機能を通じて、担当者ごとの対応品質のばらつきをなくし、顧客満足度の向上に貢献したいとしています。将来的には生成AIの活用範囲をさらに広げ、ビジネスにおける様々なコミュニケーション課題の解決を目指す方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
電話対応後の議事録作成や上司への報告は、地味ながら負担の大きい業務です。今回のAIによる自動要約機能の無償化は、特にリソースの限られる中小企業にとって、業務効率化の大きな味方になるでしょう。