
AIコールセンター、現場で応答シナリオを即日修正
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コールセンターの自動応答設定が、プログラミング知識のない現場担当者の手で、即日変更できるようになります。AIソリューション開発を手がける株式会社エクサテックが、AIコールセンター支援サービス「コルサポ」に、専門知識不要で対話の流れを編集できる新機能を追加したことを発表しました。
これまで数日から数週間かかっていた設定変更のリードタイムを大幅に短縮し、キャンペーンや顧客ニーズの変化に迅速に対応できる体制の構築を支援します。同社は新機能の先行公開にあたり、10社限定で無償トライアルプログラムの参加企業を募集しています。
ポイント
- 1専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップの簡単操作で応答シナリオを設計・更新
- 2設定変更にかかる時間を最大75%短縮し、現場主導の迅速な改善サイクルを実現
- 3定型的な応答と柔軟なAI応答を組み合わせ、回答の精度と対応力を両立
現場主導の改善サイクルをノーコードで実現
株式会社エクサテックは、AIコールセンター支援サービス「コルサポ」の新機能として「ノーコード対話フローエディタ」を公開しました。これにより、オペレーターやカスタマーサクセスの担当者といった現場のスタッフが、グラフィカルな画面(GUI)上で自動応答のシナリオを直接、作成・更新できるようになります。
従来、こうした自動音声応答(IVR)やFAQのシナリオ変更は、専門のIT部門や外部の開発会社へ依頼する必要があり、反映までに数日から数週間を要するのが一般的でした。急なキャンペーンや問い合わせ内容の変化に即応することが難しく、顧客体験を損なう一因ともなっていました。
直感的な操作と柔軟なAI連携
新機能は、対話の分岐や内容追加などをドラッグ&ドロップで視覚的に編集できるのが大きな特徴です。また、決まったルール通りの応答と、生成AIによる文脈に応じた柔軟な応答をワンクリックで切り替えたり、組み合わせたりすることも可能。これにより、回答の正確性を担保しつつ、多様な問い合わせに対応できるとしています。
作成したシナリオはリアルタイムでプレビューでき、試行錯誤を重ねながらスピーディーに改善を進められます。同社は、この機能によってシナリオの作成時間を最大で75%短縮できると見込んでいます。
エクサテックは現在、この新機能を正式リリース前に試せる無償トライアルプログラムへの参加企業を10社限定で募集しています。期間は2025年8月7日までとなっています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
コールセンターの現場はスピードが命。これまでIT部門に頼らざるを得なかった設定変更を、現場で完結できる意義は大きいです。こうしたノーコード化の流れは、専門部署の役割を「日々の開発」から「全体の統制や高度な支援」へとシフトさせ、組織全体の生産性を高めるきっかけになりそうですね。