
Notionが新AI機能「Notion AIエージェント」発表。あなたの仕事を丸ごと代行
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コラボレーションツール「Notion」が、業務を最後まで遂行する新しいAI機能「Notion AIエージェント」を発表しました。これは、単に質問に答えたり文章を作成したりする従来のアシスタント型AIとは一線を画し、ユーザーに代わって実際の「仕事をこなす」ことを目指したものです。
Notionを提供するNotion Labs Inc.が、年次イベント「Make with Notion」で発表したこの新機能は、同社のコンセプトを「Notion 3.0」へと進化させる大きな一歩となります。AIがチームの一員のように振る舞い、人間との新たな協働スタイルを生み出すとして注目されています。
ポイント
- 1質問応答だけでなく、複数工程のタスクを最後まで実行
- 2Notion内外の情報を横断的に分析し、高精度な業務を支援
- 3ユーザーの働き方を学習し、一人ひとりに最適化
AIが「アシスタント」から「チームメイト」に
Notion Labs Inc.が発表した「Notion AIエージェント」は、これまでのAIの役割を大きく変える可能性を秘めています。最大の特徴は、単一の指示に応えるだけでなく、プロジェクト管理ポータルの構築や定期報告書の自動生成といった、複数の工程から成る複雑なタスクを自律的に完了させる点です。これにより、これまで数日かかっていた作業が数分で完了することもあるといいます。
この機能は、Notionのワークスペース内に蓄積された知識はもちろん、SlackやGoogleドライブといった連携ツール、さらにはウェブ上の情報までを横断的に分析することで実現されます。ユーザーのアクセス権限に基づいた情報のみを利用し、必要な情報を瞬時に見つけ出して分析するため、より迅速で的確な意思決定を支援します。
Notionは、今回の発表を「Notion 3.0」と位置づけています。単なるドキュメントツール(1.0)、データベースツール(2.0)から、AIが能動的に仕事をこなす「エージェント」の時代へと移行する考えです。AIエージェントは、ユーザー一人ひとりの仕事の進め方やスタイルを学習し、プロフィールページで動作をカスタマイズすることもできます。使えば使うほど、個人の業務に最適化されたパートナーへと成長していく仕組みです。
さらに今後は、特定の業務フローを自動化する「カスタムエージェント」機能の公開も予定されています。例えば、「顧客からのフィードバックを週次レポートにまとめる」といった定型業務を、スケジュールや特定のトリガーに基づいて自動実行する専用エージェントを作成できるようになる見込みです。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
これまでの「AIに手伝ってもらう」から「AIに任せる」への転換は、働き方の大きなゲームチェンジになりそうです。特に、定型的なレポート作成やデータ整理といった業務が自動化されれば、人間はより企画や戦略立案といった創造的な仕事に時間を使えるようになるでしょう。Notionがどこまでユーザーの期待に応えられるか、今後の展開が楽しみです。