
商談のブラックボックスを可視化、SALESCORE「Value Intelligence」が営業育成を加速
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SALESCORE株式会社が、商談内容を解析し、顧客の思考パターンを可視化する新しい会話解析AI「Value Intelligence」の提供を開始しました。このサービスは、商談の録画データや議事録を基に、顧客が購買に至るまでの思考の道筋を「Value Map」という独自の地図として描き出します。
営業現場では、個々の担当者のスキルに依存しがちで、商談内容がブラックボックス化しやすいという課題がありました。「Value Intelligence」は、この見えにくかった部分をデータに基づいて明らかにすることで、営業組織全体のパフォーマンス向上を支援します。
ポイント
- 1特許出願中の「Value Map」で顧客の思考プロセスを可視化
- 2商談の成否や改善点を一目で把握し、フィードバックを効率化
- 3導入企業では「育成担当1人分の価値」と評価され、受注にも貢献
SALESCORE株式会社が、会話解析AI「Value Intelligence」を正式にリリースしました。このツールの最大の特徴は、特許出願中の独自フレームワーク「Value Map」にあります。これは、商談における顧客の思考を、課題の発見から解決策の合意に至るまでの一連のロジックとして地図のように可視化するものです。
開発の背景には、多くの営業組織が抱える課題があります。例えば、部下の商談にマネージャーが同席し続けなければならなかったり、フィードバックに時間がかかり育成が後回しになったりといった問題です。従来のAIツールが単なる文字起こしの要約に留まることが多い中、「Value Intelligence」は商談の「思考の通り道」に焦点を当て、より深い示唆を提供することを目指しています。
「Value Map」では、商談内で顧客と合意できた論点が自動で判定され、地図上で「点灯」する仕組みになっています。これにより、マネージャーは長時間の録画を視聴しなくても、商談の進捗やどこで話が止まっているのかを瞬時に把握できます。同社によると、優秀な営業担当者ほど、この地図上の線が複数つながる傾向が見られたとのことです。
このツールを活用することで、様々な効果が期待されています。マネージャーは「Value Map」を基に的確なフィードバックを行えるようになり、メンバー自身も客観的なデータで振り返りが可能になります。また、新入社員の教育においても、成功事例の「Value Map」を教材にすることで、早期の戦力化を後押しします。
先行導入した株式会社LabBaseでは、メンバー自身が「Value Map」を使って振り返りを行うことで、マネージャーが動画を視聴する手間が不要になったといいます。同社からは「育成専任のハイパフォーマー1人分の価値がある」と評価され、実際に500万円分の受注にも貢献するなど、具体的な成果も報告されています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
顧客の思考プロセスをマップで見える化する試みは面白い試みです。AIが会話の要約だけでなく、論理のつながりを可視化することで、営業の育成や戦略のあり方が大きく変わるかもしれません。