DeepL、翻訳AIから業務自動化へ - 新プロダクト「DeepL Agent」発表
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DeepL、翻訳AIから業務自動化へ - 新プロダクト「DeepL Agent」発表

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翻訳AIで知られるDeepLが、企業の日常業務を自動化する自律型AIエージェント「DeepL Agent」を発表しました。この新しいツールは、請求書処理やレポート作成といった、多くのビジネスパーソンが日々直面する反復的で時間のかかる作業を代行することを目指しています。

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DeepLがこれまで培ってきた高品質な言語AI技術を基盤に、営業、財務、マーケティングなど、部門を横断した幅広い業務に対応するのが特徴です。現在は一部の企業とベータ版のテストを進めており、今後数ヶ月以内に一般提供を開始する予定です。

ポイント

  • 1
    自然な言葉で指示するだけで、AIが業務を自律的に実行
  • 2
    営業や財務など、翻訳以外の幅広いビジネスシーンで活用可能
  • 3
    企業が安心して導入できる多層的なセキュリティ機能を搭載

言語AIの世界的な先進企業であるDeepLは9月3日、企業向けの自律型AIエージェント「DeepL Agent」を発表しました。このエージェントは、ユーザーが普段使っているデジタル環境内で、自然言語による指示を理解し、業務を安全かつ自律的に遂行します。

「DeepL Agent」は、仮想のキーボードやマウスを操作するようにして既存のシステム上で作業をこなすため、特別な連携は不要です。例えば、営業チーム向けのデータ分析やインサイト抽出、財務部門での請求書処理の自動化、ローカリゼーションチームでの翻訳・承認業務など、様々なシナリオでの活用が想定されています。同社のチーフサイエンティスト、ステファン・メスケン氏は「まるで同僚に頼むような感覚で使える」と説明しています。

また、このエージェントはユーザーとのやり取りから学習する仕組みを備えており、使えば使うほど、個々のニーズに合わせたサポートが可能になります。DeepLの創業者兼CEOであるヤロスワフ・クテロフスキー氏は、「働き方そのものを根本から変革するツールになると確信している」とコメントしました。

企業での導入を想定し、セキュリティにも配慮した設計となっています。管理者が利用状況やAIの出力を直接管理できるほか、リアルタイムでの業務監視や、人による検証・承認を挟むオプションも用意されており、高いレベルの正確性と安全性を確保するとしています。

引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部からのコメント

DeepLが培った自然言語処理を業務自動化に拡張したのは大きな転換点です。翻訳精度で評価されてきた同社が請求書処理や営業支援までカバーできれば、RPAや既存の業務支援AIとの差別化につながるでしょう。

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